噛み癖が治るまでは外へは連れて行かない
犬が何かを噛むというのは本能的な行動でもありますので、それ自体は普通のことです。
おもちゃを与えれば噛んで遊びますし、飼い主に親愛の情を示したり一緒に遊んだりしたい時には、手などを噛んでくることがあります。
特に、子犬の時はしつけられていませんから、人の手を甘噛みしてくることはよくあります。
飼い主としてはかわいい行為だと感じるかもしれませんが、これが本気噛みになってしまうことがあります。
最初のうちは遊んで軽く噛んでくるだけなのですが、興奮すると本気になって肌に跡が残るほど噛んでしまうことがあるのです。
また、人を噛んでも大丈夫だ、それが相手に喜ばれると勘違いして、飼い主だけでなく他の人を噛むことにもなりかねません。
もちろん、ケガをさせるほどの噛み方ではないにしても、噛まれた方はかなりの恐怖心を持ってしまいトラブルになりかねません。
そのため、子犬のうちに甘嚙みする癖からなくす必要があります。
もし、この噛み癖が抜けていないようであれば、外に連れ出すのは控えた方が良いでしょう。
というのも、散歩などに出かけて人に会った時に、じゃれるつもりで噛み始めてしまうことがあるからです。
知らない人だとそれにびっくりしてしまいます。
それを見て子犬は逆に遊んでくれると勘違いして、さらに強く噛んでしまうこともあります。
こうなるとトラブルの原因となりかねませんので、慎重に行動する必要があるわけです。
噛み癖の対策について
こうした噛み癖をなくすためには、早いうちからしつけをすることが重要です。
具体的には、遊んでいるうちに子犬が手などを甘嚙みしてきたら、その時点で遊ぶのをやめます。
こうすることで、噛んだら遊べなくなるということを覚えていくのです。
とはいえ、子犬のうちはとにかくエネルギーがありますので、それを発散させるためについつい噛んでしまうことがあるものです。
そこで、十分にそのエネルギーを他のところで発散させてあげることが重要です。
散歩のために長めの時間取ってあげて、十分に運動させるようにするといった対策を取ることができます。
もう一つは、噛みたいという欲求を人ではなくおもちゃに向かわせることも一つの対策となります。
手を使って愛犬と遊ぶのではなく、ロープやボールなどのおもちゃをあげて遊ぶようにします。
こうすることで、欲求を満たしつつ手を噛む習慣を回避できます。
また、なでてあげる時などは、犬が口を開いたり手に口を近づけたりしたら、すぐに手を引っ込めるようにします。
こうすることで、噛めるのはおもちゃで、手ではないという意識をしっかりと植えつけられます。
その上で、こうしたしつけをしっかりとして、手を噛むことがなくなるまで他の人とは遊ばせないようにして、別のところで嚙み癖が戻ってしまうことがないよう気を付けます。