アラスカ

アラスカは1867年にロシアからアメリカへ売却された州です。アラスカへ売却されることになった経緯やアラスカへいったときの体験について書いていきます。

アラスカについて

ロシアはクリミア戦争で負けてしまい、お金がない状態でした。そのため、利益の少ないアラスカを売ってお金に変えたいと思ったのです。
アラスカは1799年にロシアのものになりましたが、ロシア人の移住がそれほど進んでいなかったため、手放しても惜しくなかったのでしょう。
ですが、隣にあるカナダには売りませんでした。理由としてカナダはまだイギリスの植民地だったからです。イギリスはクリミア戦争の相手だったので、どうしてイギリスには売りたくなかったのです。
そのため、アメリカへアラスカを売ることになります。とはいっても、アラスカは資源が少なく、寒い土地のためなかなか交渉はまとまりませんでした。
8年の歳月がかかり、やっとアラスカはアメリカの州となります。金額も土地の大きさからすると二束三文の値段だったとされています。

資源がないといわれた土地でしたが、売却から30年後アラスカで金鉱が見つかりました。加えて、アラスカはロシアと海を挟んだ場所にあり、冷戦時には大きな役割を果たします。金鉱が見つかってからゴールドダッシュにわき、多くの移住者とともに発展していきました。

野生動物の観察

アラスカは自然が残っており、多くの野生動物が見られます。グリズリーベアやホッキョクグマ、オオカミ、ザトウクジラ、シャチなどを見るツアーも開催されているので、訪れてみてはどうでしょうか。僕はホッキョクグマを見にいきました。ホッキョクグマは世界最大の肉食動物です。全身を白い毛で覆われていて、かわいらしい姿ですが、グリズリーベアよりも獰猛で人間を襲うこともあります。温暖化の影響でエサがとれなくなり、人間の備蓄食料やゴミを求め、街にまでくるのもいるそうです。

僕がホッキョクグマを見るガイド付きのツアーに参加し、ホッキョクグマがクジラの死骸を食べているところを見れました。20数頭のホッキョクグマがクジラを食べています。その中の一頭のホッキョクグマがこちら側を見ていました。ガイドさんは車のギアを動かして向き合わないようにしています。ホッキョクグマは足が速く500kgもあるセイウチを狩るくらいですので、向かってこられるのは大変危険です。
結局、ホッキョクグマはクジラのほうへ向かいましたが、緊張するシーンでした。動物園でも見られない数のホッキョクグマを見られて貴重な体験ができました。